パリの空の下で-21 [ 夜の覇権・シェイシェイ、ライライ ]
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モンマルトルの丘の下の通り、ロシュシュアール大通りからクリシー大通りは、中央に並木道と公園がある趣きのある通りで、ロートレックからユトリロの時代には、夜の歓楽街としてかなりの賑わいを見せていた。時代と共に商いも変わったが、今も所々に当時の面影が残っている。今や或る一角はSEXと云う文字の看板がやたら目に付き、DVDや大人のおもちゃを商いとしている店が建ち並んび、エロチズム博物館もある・・・
そのクリシー大通り、メトロPigalle駅からBlanche駅前のムーラン・ルージュに向かって歩くと、
スーと人が寄って来て、話しかける・・・
「アノネ・・・」・・・・「こわがらなくても、大丈夫」
「花見しょ〜う」「○○○○しょ〜う」
「見るだけ、みるだけ」・・・「お元気で」
誰が教えたのか、流暢な日本語で、わずか5歩から10歩の間にプロのポンビキと云える、オッチャンがそでを引く。それを、そしらん顔で逃げ切ると・・・
次は・・・オバチャンがするすると寄って来て・・・
「ニイハオ」「シェイシェイ、ライライ」・・・
高度成長期を通りぬけバブル期においては、昼のブランド観光だけでなく「¥」で夜をも席巻していた日本人から、今は中国人へと、夜の覇権は移っている様だ・・・
(以下・参考サイト)
エロチズム博物館(Musee de l'erotisme)
http://blog.goo.ne.jp/asu727/e/98ec3547aca81eef2c6f0b8d2e3c7637
http://www.rueabeille.com/paris/musee/erotisme/erotisme.htm
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