パリの空の下で-30 [ 美しき水の国・日本 ]
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良き最高のガイドである子供との二人旅は、
おぼしき美術館を見れるだけ見つくす・・・
パリ市民の目線でコテコテの日本人が町を歩きつくす・・・
5月の初め、成田より新潟あたりの上空から日本海を越え、ナホトカから北極圏をかすめ、スカンジナビア半島を南下、ドイツ・フランクフルトからパリへの往復・・・
飛行機内から見える何も無い白い氷のツンドラを通り抜けて、上空から見えた、じゃがいも畑やホップ、そして黄色く色付き出した麦畑が広がる大地、西欧に舞い降り、外から日本を眺める機会を得た。
帰路、千葉・成田上空から見える日本の風景は、田に水が張られ、水田がキラキラと輝き、はや田植えのシーズンを迎えていた・・・
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↓(千葉・成田上空から見える日本の水田風景・・・)
旅の終わりに、
如何にこの小さな島国が、西欧には決して無い、美しい国であるかを・・・・
司馬遼太郎の描く「坂の上の雲」の様に・・・
明治の世から近代と云う坂にポッカリと浮かぶ西欧と云う雲を必死に追い続け、
「西欧的」を幾らでも取り込み、
幾多の「日本的」を消失しても飽きる事無く追っかけ、追い越し続けた日々・・・
真似ても、追い越しても、風土の根は変わらない。
そして、その風土から美しき文化が生まれ、知恵を足してより進化する。
しかしそれには、根幹に、変わる事の無い悠久の人と自然の営みがあった・・・
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それは・・・「美しき水の国・日本」・・・であると、
改めて旅の帰路この国の上空から思い知った(完)・・・
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