ぶらり京都-91 [京都あいまい品質]
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その先斗町、歴史はそう古く無い。と云っても時代は江戸・・・
1670年(寛文10年)の江戸時代初期、鴨川護岸工事の埋立てで新河原町通と呼ばれ、明治初期には「二条新地」と呼ばれたらしい、その後の1872年(明治5年)頃、先斗町は花街として今日に至っている。
勿論、原点は茶屋、旅籠に始まる、芸妓、娼妓の花街である・・・
先斗町|京都市中京区|先斗町歌舞練場|Googleマップ
(撮影複数日)
そしてこの街を歩き、街の人に何か?を問えば・・・
「そうどすな〜」と、軽やかに答えではない、答えが返って来る。
それはどうも、1,200年余以上この街に根付く、京都の「あいまいさ」があるらしい・・・
しかもその「そうどすな〜」の「あいまいさ」には品質のランクが存在する。
「そうどすな〜」と答えの向こうには、
当然、問いただすその問題提起には時間と共に色あせるものが存在する・・・
そして真っすぐのこの先斗町の道に、
横の高瀬川に抜ける細い路地が何本かあり・・・
それは問いの答えのように、通り抜けか行き止まりか?・・・
答えは有るのか無いのか・・・
「そうどすな〜・・・どうどすやろ〜」・・・
それは、即答ではなく時間が経てば意味や価値が無くなるものであり、
そしてそれは今ではなく明日に答えを出せば良い品質であり、
又は、一年後でも良い品質でもある。
いや、時に「源平の世も短いのう〜」とつぶやき、
お隣の中国から蒙古襲来でやって来た元王朝も滅亡して、
宮家から政権を奪った鎌倉幕府も終わり再び首都が鎌倉から京都へと、室町幕府の世になれば、
その答えを出せば良いほどの品質を持ちうる。
それは世界の人々の単純常識では無い、いろんな品質ランクを持ち合わせているようだ・・・
よって、イエス、ノーを即答しなければならない訳ではく、
ほっておいても良い答えが、
この街には、「京都あいまい品質」なるものとして存在する事がわかる。
東京都、京都は同じ様に「都」が付き、江戸を東京に変え年号を明治とし、
1868年(明治元年)に明治天皇の東京行幸(とうきょうぎょうこう)がおこなわれ、
翌1869年(明治2年) 天皇が東京に移った際は・・・
京都を「都」として残す形をとり、都を移す「遷都」ではなく、
「あんさん、それは京都では『東京奠都』(てんと)と言うのどすエ〜・・・」
「ま〜大阪の橋下はん、大阪都は名を変えなあきまへんのどすせ・・・
『都』ちゅうのはそうゆうことだすねん・・・」
それは794年(延暦13年)、奈良から京都に「遷都」して以来、
武士の世の鎌倉幕府や豊臣や江戸幕府の、
鎌倉や大坂、江戸が首都であり得た年月は300年も満たずに終わり、
再び京都が首都となっている所から分厚い何かが潜んでいるのかもしれない、
所詮今の東京など150年に過ぎず、それは歴史認識?に照らし合わせれば、
権力都市が300年も満たない過去の例から、再び京都が「都」となるかも知れない・・・
1日か1ヶ月か10年か100年か、はたまた300年か?
「ま〜、あんさん」「そうどすな〜」・・・と、
それが1,200年余以上も熟成された「京都あいまい品質」の源流らしい・・・
「ま〜、京都どっさかい」・・・「そうどすなあ〜」・・・
(以下・参考サイト)
先斗町(ぽんとちょう)は京都市中京区に位置し、鴨川と木屋町通の間にある花街。「町」 と付くが地名としての先斗町はない。先斗町通については「先斗町通四条上る柏屋町」 等、公文書(四条通地区地区計画:京都市都市計画局)にも使用されている・・・
http://ja.wikipedia.org/wiki/先斗町
奠都(てんと)とは、新たに都を定める事をいう。 明治天皇が東京に移った際は、京都を「都」として残す形をとり遷都(せんと)ではなく東京奠都が行われた。・・・
http://ja.wikipedia.org/wiki/奠都
東京奠都(とうきょうてんと)は、明治維新のとき江戸が東京とされ、都として定められたこと。京都との東西両京としたうえで、慶応4年7月14日(1868年9月3日)に江戸が東京と改称され、同年9月に元号が明治に改められ、同年10月13日に天皇が東京に入り、明治2年(1869年)に政府が京都から東京に移された。遷都と奠都の用語の違いについては後述する・・・
http://ja.wikipedia.org/wiki/東京奠都
奠都(てんと)と遷都(せんと)の語義
http://ja.wikipedia.org/wiki/東京奠都#.E5.A5.A0.E9.83.BD.E3.81.A8.E9.81.B7.E9.83.BD.E3.81.AE.E8.AA.9E.E7.BE.A9
世界文化遺産|古都京都の文化財 一覧 (17件)
賀茂別雷神社 (上賀茂神社)/賀茂御祖神社 (下鴨神社)/教王護国寺 (東寺)/清水寺/延暦寺/醍醐寺/仁和寺/
平等院/宇治上神社/高山寺/西芳寺 (苔寺)/天龍寺/鹿苑寺 (金閣寺)/慈照寺 (銀閣寺)/龍安寺/西本願寺/二条城
http://www.pref.kyoto.jp/isan/index.html
日本の世界遺産
http://ja.wikipedia.org/wiki/日本の世界遺産
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