ぶらり京都-102 [鞍馬の天狗]
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鞍馬|京都市|Googleマップ
(2015年11月20日撮影)
「散らねども かねてそ惜しき もみぢ葉は 今は限りの 色と見つれば」
詠み人知らず(古今和歌集)
(この紅葉の葉は散っているわけではないけれど、その前から惜しいと思う、
それを秋の極みの色と思えば…)
「由岐神社」(ゆきじんじゃ)
大己貴命と少彦名命を主祭神として「由岐大明神」と総称し、八所大明神を相殿に祀る。
祭神は元は宮中に祀られていたが、都で大地震・天慶の乱が起き、当時の天皇である朱雀天皇の勅により、天慶3年(940年)、鞍馬の地に遷宮をし、北方鎮護を仰せつかった。例祭の鞍馬の火祭は、そのときに里人がかがり火を持って神霊を迎えたことによるものである。
「靫明神」という社名は、天皇の病や国難時に神前に靫(ゆき)を献じて平穏を祈ったことによる。洛中の五条天神社は、国難時にその責任を取って「流罪に処す」として国の役人が神社の扉に靫を架けて閉じるということが行われていたが、『徒然草』によれば由岐神社でも同様のことが行われていたという。由岐神社と五條天神社は祭神が同じである・・・
https://ja.wikipedia.org/wiki/由岐神社
http://www.yukijinjya.jp
「鞍馬寺」(くらまでら)
鞍馬弘教総本山、山号は鞍馬山。開基は鑑真の高弟鑑禎(がんてい)とされている。本尊は寺では「尊天」と称している。「尊天」とは毘沙門天王、千手観世音菩薩、護法魔王尊の三身一体の本尊であるという・・・
京都盆地の北に位置し、豊かな自然環境を残す鞍馬山の南斜面に位置する。鞍馬は牛若丸(源義経)が修行をした地として著名であり、能の『鞍馬天狗』でも知られる・・・
https://ja.wikipedia.org/wiki/鞍馬寺
http://www.kuramadera.or.jp
有名な「鞍馬の火祭」以外に、天狗と云うキャラクターとともに、
鞍馬には「天狗の物語」が時代と共に生まれていく・・・
平安時代末期、彗星のように現れた源 義経は、河内源氏の「源 義朝」の九男として、九条院の雑仕女の「常盤御前」との間に生まれ「牛若丸」と名付けられる・・・
1159年(平治元年)平治の乱で平氏に敗れ、父の源義朝は敗死。数え年2歳の牛若丸は母、常盤御前の腕に抱かれて2人の同母兄・今若と乙若と共に逃亡。その後、常盤は都に戻り公家の一条長成と再嫁、今若と乙若は出家し、牛若丸は11歳の時にこの鞍馬寺に預けられ遮那王(しゃなおう)と名乗った・・・
深山幽谷の鞍馬山で天狗から兵法・剣術を授かり修行に励み・・・
その後、僧になる事を拒否して鞍馬寺を出奔し、五条の橋で弁慶と出会い、奥州藤原氏の藤原秀衡を頼って平泉に下り、時代は源平と云う大きなうねりのなかで武士の時代を迎える・・・義経16歳
義経が歴史に登場するのは、黄瀬川で頼朝と対面した22歳から31歳で自害するわずか9年間で、平氏から源氏へ、武士の世も鎌倉時代へと時は移った・・・
そしてこの鞍馬に伝説の様に木の根の道や、僧正ガ谷不動堂、護法魔王尊を祀る魔王殿、義経堂などが残っている・・・
大佛次郎原作の時代劇シリーズ・・・
1924年(大正13年)の第1作「鬼面の老女」から1965年(昭和40年)の「地獄太平記」まで、長編・短編計47作が発表され、46本にのぼる嵐寛寿郎主演のチャンバラ活劇が登場する・・・
時は幕末・・・
「鞍馬天狗」を名乗る神出鬼没の勤王志士が、幕藩方の新撰組の行く手を阻んで縦横に活躍をするさまを描いた、戦前戦後の大衆小説・・・
【監督】大曾根辰夫/1951年/91分/松竹/
【キャスト】嵐寛寿郎、美空ひばり、月形龍之介、山田五十鈴
「トントン、とんまの、テーングさん・・・」決め台詞は「姓はオロナイン、名は軟膏」・・・
花登 筺作の時代劇「鞍馬天狗」のパロディ版、主人公の名前はダジャレで「尾呂内南公(オロナイン軟膏)」・・・
大塚製薬の大村崑主演の鞍馬天狗のパロディー版「頓馬天狗(とんまてんぐ)」は、行く先々で敵役である「珍選組」 の近藤、土方が現れては、コント的要素を加え最後はあっけなく頓馬天狗に斬られるお笑いの生中継時代劇白黒TVドラマ。TVが普及した1959年(昭和34年)〜1960年(昭和35年)によみうりテレビ制作・日本テレビ系列で大塚製薬一社提供で放送。出演者は大村崑に芦屋雁之助、芦屋小雁、に鞍馬天狗の父に三木のり平など・・・
「鞍馬天狗」の物語は、源平の歴史や活劇の映画やドラマ、
果てはパロデイもくっ付いて、紆余曲折しながら我々に語り継がれ遠い物語となっていく・・・
そして秋は、鮮やかな色も山から風に吹かれて、静かな冬へと舞台を変える・・・
「吹くからに 秋の草木の しをるれば むべ山風を 嵐といふらむ」
文屋康秀(古今和歌集249番・百人一首)
(山から秋風が吹くと、たちまち秋の草木がしおれはじめる。
なるほど、だから山風のことを「嵐(荒らし)」と言うのだな〜)
(以下・参考サイト)
←(画面をクリックすると、820 x 600pixに拡大します)
https://ja.wikipedia.org/wiki/鞍馬寺
http://www.kuramadera.or.jp
https://ja.wikipedia.org/wiki/由岐神社
http://www.yukijinjya.jp
https://ja.wikipedia.org/wiki/鞍馬の火祭
https://ja.wikipedia.org/wiki/源義経
https://ja.wikipedia.org/wiki/武蔵坊弁慶
叡山電鉄の鞍馬線|路線図
https://eizandensha.co.jp/densya/
station/station-top.html
鞍馬寺から貴船神社までのハイキングコース
http://kyoto-design.jp/plan/3257
少年・義経が駆け抜けた貴船から鞍馬を行く
http://homepage2.nifty.com/bu-ra-ri/kurama.htm
牛若丸伝説を追って、京都洛北の山中の道を行く
http://kazenotabi-kyoto.com/courseguide/yoshitune.html
【ご当地グルメ】
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京都・鞍馬「渡辺木の芽煮本舗」
遠い昔、ここ鞍馬の村人は、山の恵みである、あけびの蔓、山椒の芽、山ぶきなどを塩漬けにした「木の芽漬」を常食し...この木の芽漬をもとに、先代が、保存に適するよう昆布と醤油、山椒の実と葉を用いてしぐれ煮風に・・・〒601-1111 京都市左京区鞍馬本町248
【電話】075-741-2025(代表)
【営業時間】午前9時~午後4時 不定休
京都・鞍馬|渡辺木の芽煮本舗|Googleマップ
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鞍馬天狗 「角兵衛獅子」
http://www.jackandbetty.net/cinema/detail/69/
https://ja.wikipedia.org/wiki/鞍馬天狗_(小説)
http://kari-kari.net/manmonth/2013/12/post-21.html
http://www.jackandbetty.net/cinema/detail/69/
【映画】鞍馬天狗 角兵衛獅子-1951/1:31:04
https://www.youtube.com/watch?v=Rpo4E-pRRWM
大村崑扮する『頓馬天狗』
https://ja.wikipedia.org/wiki/頓馬天狗
とんとんとんまの天狗さん(大村崑&かなりや子供会) 歌唱:亀太郎
https://www.youtube.com/watch?v=Z9cEicQQ46I
とんま天狗 & 1978 オロナインH軟膏/ 1:11
https://www.youtube.com/watch?v=-V4no4_M9Ow
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