ID・インダストリアルデザイナーの憂鬱[Graphical User Interface]
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インダストリアル・デザイナーの某君にパッタリ出会った。
(何かつらそうな顔をしている)
「どなしたんや〜」
「IDデザインもグラフィカルユーザインタフェースちゅうのが先になってしもて、な〜」
グラフィカルユーザインタフェース(Graphical User Interface)
(以下、GUIと書く)
http://ja.wikipedia.org/wiki/グラフィカルユーザインタフェース
彼が云うには・・・
堺の包丁や三木の金物、八尾の子供玩具には元々液晶の操作パネルは無いが、
門真や守口の白もの家電には一部付いてる。しかも、携帯電話、デジカメは、それが無ければ機能しない、
それもほとんど、タッチパネルになり、使いやすさも進化し、奇麗なGUIになってきた。
彼は、携帯電話、デジカメ等のインダストリアル・デザインをやっているらしが、
「昔は、ボタンなんかに、気つけて、デザインしたんやけど〜な〜」
「今は、もう、GUIがメインになってしまいよる〜」
「こないだ見た、フラッシュメモリーだけのオーディオ、まねした?のiPod機能日本版なんかはどないやねん」
「ま〜あれもつらいもんあるな〜こんまい箱にボタン付いて、後はイヤホンだけやもん、こりよう無いで」
「みんなシンプルになって、コンパクトやもんな〜付けるもん無しか〜差別化の面積が無いな〜」
昨年販売されたiPod touchや今年7月に出たiPhone 3Gなどはデザイン性が全面インタフェース中心。
(型のデザイン・・・手に持って、使いやすいシンプルな箱?でエエのかな〜?)
「ふん〜GUIが決まってから、全体の型かいな?」
(今は、GUI系と今まで系が打ち合わせを繰り返し、商品化しているらしいが?)
「かたちより先にGUIやねん。今までのデザイナーなんか角のほうや〜、カタミが狭いわ〜」
「素材やインジェクションの金型・・・なんも知らんくせに、エラソウに云うよんねん」
(彼の憂鬱は、時代の変化に付いて行けない、インダストリアル・デザイナーの嘆きか?)
「GUIのデザインは出来へんのか?」
「平面やから、アクションはこうで、アイコンは・・・みたいに出来るやろう」
「そんなん無理やで〜。アイツ、プログラムやもん、別の感性やろう」
「そやけど、それら全部ひっくるめてインダストリアル・デザインやろ〜」
「そんな、口で云うほど簡単なもんと、ちゃうわ〜」
インダストリアル・デザイナーの某君の憂鬱は消えそうになさそうだ。
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